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b型肝炎の再活性化の概念及び再活性化に関してb型肝炎訴訟で求められることとは

かつてb型肝炎は治療が完了すれば、再び発症することはないといわれてきました。ところが近年、b型肝炎は再活性化する可能性があるという認識に変わっています。ここではb型肝炎の治療や予防方法、再活性化の概念について紹介します。

そして再活性化を予防する対策が取られていますが、具体的な方法について述べます。さらに、再活性化に関してb型肝炎訴訟で求められることも紹介します。

一過性感染と持続感染について

b型肝炎ウィルスに感染することで発症するb型肝炎。b型肝炎には一時的な症状で終わる一過性感染と、ウィルスを保持し続ける持続感染があります。一過性感染であれば約3割の患者で急性肝炎の症状を発しますが、数週間でピークとなりその後は回復に向かうことがほとんどです。

ただし急性肝炎を発症した人のうち、約1~2%が症状が進行することがあるので注意が必要です。因みに一過性感染となるのは、免疫系が発達した成人であるため症状が軽いことが多いのです。一方持続感染患者のうち約9割の患者が、肝機能が正常で特別な症状が認められない無症候キャリアといわれています。

残りの1割が慢性的な肝炎を引き起こし、年間約2%が肝硬変へと移行し、肝臓がんや肝不全に進行します。母子感染や3歳以下の幼少期に感染した人は持続感染になる可能性が高いです。

b型肝炎の治療方法や予防方法

一過性感染のほとんどは自然治癒して慢性化することが少ないため、劇症化の防止以外は治療はほとんど要しません。もし劇症化してしまった場合は、生体肝移植や透析を行うことがあります。また一般的なb型肝炎の治療は、薬物治療を中心に行われています。

薬物には大きく4つの種類がありますが、それぞれ血液検査や肝炎の状態によって適切な薬剤が使い分けられています。そしてb型肝炎の感染を防ぐためには、予防対策がとても重要です。やはりb型肝炎ワクチンの予防接種が、感染防止にとても有効であるといわれています。

そして、持続感染の感染経路は母子感染が多いです。そのため妊婦に対してHBs抗原検査が実施されます。HBs抗原とはb型肝炎ウィルスの外殻を構成するたんぱく質のことであり、これが陽性であれば現在ウィルスに感染していることを表しています。

もし検査した妊婦がHBs抗原が陽性であれば、健康保険で妊婦から新生児へワクチンが投与されます。またb型肝炎ウィルスは血液や体液を介して感染します。血液感染で多いのが、医療従事者による針刺し事故などの医療事故です。

そのため医療機関で働く医療従事者に対して、ワクチンの予防接種が望ましいです。さらに海外旅行者もb型肝炎ウィルスワクチン接種の対象となります。特にb型肝炎の発症率が高い国へ渡航する旅行者はとても重要です。

ところで、体液による感染としては性交渉によるものが多いです。そのため、コンドームの着用である程度感染を予防することが可能です。さらに感染のリスクを抑えるために、不特定多数の人と性交渉を避けることがとても大切だといわれています。

b型肝炎の再活性化とは

これまではb型急性肝炎が治癒すれば、b型肝炎ウィルスは排除され、再び発症することはないといわれてきました。しかし最近ではb型肝炎ウィルスに対する考え方が変わってきていて、排除されずに潜伏しているb型肝炎ウィルスがいる可能性があるというのです。

一度治癒したと思われたb型肝炎が再発症することをb型肝炎の再活性化といいますが、もちろん潜伏しているウィルスがいればそのリスクは高まります。しかもb型肝炎の再活性化は持続感染患者だけではなく、一過性感染してb型肝炎ウィルスは排除されたと以前は考えられていた患者でも、b型肝炎再活性化のリスクがあるといわれています。

何故なら、b型肝炎ウィルスは肝臓などにわずかながら残存している可能性があるからです。残存しているウィルスは、DNAの複製を繰り返しています。しかし通常であれば、自分の免疫機能でb型肝炎ウィルスを抑制することができます。

しかし免疫機能を抑える働きがある免疫抑制剤を使用すると、b型肝炎ウィルスが増殖して再活性化が起こる可能性が高くなります。

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b型肝炎の再活性化対策とは

b型肝炎の再活性化は重症化しやすいといわれています。

そのため、再活性化を防ぐために検査を受けることが求められます。免疫抑制剤などを使った治療を受ける前に、肝機能異常の有無に関係なくb型肝炎ウィルス感染をスクリーニングする必要があります。

スクリーニング検査としてはHBs抗原の測定を行います。HBs抗原を調べることで、現在の感染をチェックすることができます。もしHBs抗原が陽性であれば、さらにHBe抗原やHBe抗体、b型肝炎ウィルスのDNA定量を測定して、詳しいb型肝炎ウィルス感染の状態をチェックします。

その上で抗ウィルス薬の予防投与が行われます。またHBs抗原が陰性であっても、抗体を測定して感染歴があるかを調べます。そして感染歴があれば、b型肝炎ウィルスのDNA定量測定を実施します。これが陽性であれば、HBs抗原陽性と同様に抗ウィルス薬の予防投与を行います。

またb型肝炎ウィルスのDNAが陰性であれば、現時点ではウィルスは増殖していないと判断され、1〜3カ月の間隔でb型肝炎ウィルスのDNAの測定を実施します。もしDNAが一定量以上になれば、抗ウィルス薬が投与されます。

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b型肝炎再活性化とb型肝炎訴訟

このように、b型肝炎は再活性化のリスクがある疾患です。ところで今はb型肝炎訴訟が行われていて、給付金を請求する際には必要な証拠書類の提出が求められています。特に国は再活性化前のb型肝炎の検査結果を求めてきます。

仮に免疫抑制剤を使用して再活性化が生じて、b型肝炎ウィルスのキャリアであることが分かったとしても、子供の頃からの持続感染であるという証拠としては不十分という意見があります。しかし、b型肝炎訴訟は被害者を救済する観点から行っているものであり、b型肝炎再活性化の事例であっても和解に応じてもらえることが期待されています。

ところでb型肝炎訴訟では、弁護士の力を借りて和解に応じてもらい、給付金を支給してもらうことがとても大切です。特に再活性化の事例で、和解に応じてもらえるか不安に感じている人もいるでしょう。今はb型肝炎訴訟をサポートする弁護士事務所が増えていますが、ホームページなどで再活性化の事例で実績のある事務所を選んで相談することをすすめします。